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暮らしのハコ301・中原

家を町に、あけること


「住み開き」とは、なんぞや?

そんなお話しを何回かいたしまして、では「あけること」で何がしたいのか?

何を見てもらいたいのか?

というのが、今回のお話し。

わたしは、「団地」というものが大好きで、団地のある町に飛び込んできました。(去年のこと)

(去年書いたいちばん最初の記事 「はじめまして」、ご参照くださいませ)

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住み開き ・・・ 家を町に、あけること

それで、何がしたいのか?

まず、「団地の可能性・オモシロさ」を肌で感じて・見て・知ってもらえる

リアルな場を作りたかったんです。

そう!

キレイでしょ?ステキにリノベしたでしょ?の、

誰も住んでいないショールームではなくて

ちゃんと人が暮らしてて、便利なトコも不便なトコも、ちゃんと見える

「うそのない」

本当の、団地暮らしの場を、見せることが必要だと思っているんです。

団地の暮らしの住み開き

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人が人らしく、ゆたかに暮らす・・・そのための良質な環境が「団地」には生き残っています。

窓を開けると、風が通る。(ちなみに我が家、ときに激風)

緑の景色がつねにある。(南北ともに山が見えるぞ)

歩車分離道のおかげで、車を気にせず町なかグルグルできる。(暴走する子どもにはありがたい)

暮らしてて、当たり前に欲することを、何かを優先することで犠牲にしている世の中です。

もっと駅のそばで暮らしたい!もっと魅力的なお店が近所に欲しい!もっと!もっと!

叫んでいるうちに、「暮らし」は、どんどん窮屈になっているような気もします。

たしかに、団地のある町は、駅から少し離れています。それを不便だ、イヤがる人もいます。

魅力的なお店だって、べつに毎日通いたいわけでもなかったりします。

でも、人は、「全部欲しい」、贅沢な生き物になってしまいました。

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自分は、スピードや刺激より、「暮らすこと」に重点を置いて、「団地」を選びました。

でも、たしかに、団地。

ちょっとな・・・・と感じる部分もあります。

それは、古さだったり、それがいまの暮らしとフィットするのか???ということ。

団地をかたちづくる「箱」、コンクリートの箱は丈夫だし、じゅうぶん元気そうです。

でも、弱っているのは、中身なんです。

このままでは、やはり不便は残ります。

現状の間取りを見直すことも、自分の暮らし方を見直す同様、大切なことだと思います。

ひとつひとつ、紐といて、組みあげながら

ダメな部分は直して、良い部分は生かして・・・・

そうやって作りあげていくと、団地は「自分が暮らしたいかたち」に

きちんと、生まれ変わってくれるんです。

団地の緑の景色

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これを、

ちょっと不便だなと感じながら現状のまま団地に暮らしている人にも

団地には抵抗あるけど、何かもっと、ちゃんとした暮らしを

大都会じゃないけど、それなりの距離感の「町」で、実現させたいな

と考えている人に、見てもらいたいんです。

たぶん、抵抗っていうのは「知らないから」起きることだと思うんです。

だからこそ、知ってもらいたい。

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新しい家が、いきなり隣りにポンと建つ。

それは、他人事です。

でも、古くから町にあるものや、なじみの景色が活かされること。

そこには、小さな興味や共感が生まれるような気がします。

こんな古かった家が、こんなになったんだ!オモシロいな!とか。

建物にはいつか寿命が訪れるけど、その日が来るまで

大切に、町の記憶の景色として。

活かすことができたら、それはステキだなあっと思っているんです。

歩車分離の赤道

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古い団地のリノベーション。

暮らして、おしまい。

では、なく

それを、町にひらくことで

町が、もっと元気になる・愉しくなる・オモシロくなる

キッカケが生まれることを望みながら、動きだします。

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次回は、「住み開き]と同時開催する、まちライブラリー について。

団地のなかの、まちライブラリーってなんぞや?

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