こんにちは。
『 暮らしのハコ301 』の中原です。
永らく白紙状態だった団地の住棟看板が、リニューアル!
「いわゆる」でない、「ありきたり」でない、「いかにも」でない。
そんな、独特でありながらも団地らしいカワイイ看板が、2018年3月、完成しました。
製作のキッカケは、わたしの一言でした。
「白紙のままでは、もったいない。作ったらいいのに」
引越して来てから間もなく、落ち着いてきたら、見えてきたんです。
というか、気になってきたんです。
うちの団地の看板、なんで白紙なんだろ?
合板に白ペンキを塗装し設置された様子を見ると、
それなりの長い年月このままであった様子がうかがえました。
(のちにわかったのですが、20年ほどこの状態だったようです)
雰囲気のよいものを設置したら、団地を訪れる人に対しても
イメージアップにつながるのでは?
それだけでなく、自分たちでできることを
自分たちで、やってみたらどうだろう?
そんなわたしの提案に
「中原さん、書いてみたら?」
と。背中を押してくださったのは、当時の、団地の管理組合の理事長さんでした。
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ここから始まりました。
「書いて」といっても、一個人の判断で好き勝手書けるわけではありません。
このブログ(WEBサイト)でも主人公となっている高倉台団地(神戸市・須磨区)は分譲団地です。
ひとつひとつの部屋は個人の所有物ですが、敷地や敷地内の建造物等
もろもろは、暮らしているみんなの物となります。
団地=市営・県営・UR、と賃貸のイメージが強いのですが
ここ、高倉台は60棟以上ある団地が、UR3棟を除きすべて分譲なのです。
賃貸であれば、管理するのは管理会社ですが
分譲は、暮らしてる人みんなで管理します。
だからこそ、個性が出て、面白いなあと感じています。
しかし、先にも書いた60棟以上を、ひとつの管理組合でまとめることは至極たいへんなことです。
そこで、ここでは数棟ずつがグループになって、管理組合を立ち上げています。
わたしの暮らしている団地は、3棟がひとつのグループになっていて
1棟から2人、役員が選出され、1年交替で管理組合を運営します。
毎年、4月に役員が交替し、このタイミングに総会が開かれます。
まず、この場で、「団地看板の製作」について、話しをさせていただきました。
よし!これで作れるのか!
というと、そういうわけでもなく、
ここから、しばらくの間は、毎月開かれる役員さんの集まる会議で、
イメージ図を書いて伝えたり
原寸大の型紙を広げたり
構想を話したりしながら、形を決めていきます。
言い訳なのですが、仕事の合間を見ながらのプレゼン準備・・・
正直、ものすごく話しと話しの間が開くわ、
時間がかかるわ、いつから作り始めるの?状態でした。
(住みびらきの日を使って、じわじわ看板製作作業を進めていました)
秋頃に承諾をいただき、製作は冬、
年内設置か?と思いきや、延びて延びて、結果的には年度末3月の完成・設置となりました。
みんなの看板なので、わたしひとりだけで作ってしまうことも少し疑問があり
あと、ひとりでやるには「大変だー!」という作業もあり
1月、団地の掃除のあとに、住民さんにもお手伝いをしていただきました。
小さな木のブロックに、やすりをかけ、塗料をぬる作業です。
小学生の子どもたちも本気で頑張ってくれて、作業はとてもはかどりました♪
そして、設置の際にも、たくさんの方に手伝っていきただき
おかげさまで! 無事、完成・設置することができましたー!
カワイイ看板なのですが、予想以上に男性陣から好評で。
「色がイイね」「ありきたりじゃなくていいわ」と、
新しい看板を好意的に受け入れていただけたことが、本当にうれしくて。
自分たちのできること・できるもので・・・
ということで、こちらの看板、木製です。
耐久性を見ながら、観察しながら、適宜メンテナンスを施しながら
風合いよく、団地とともに年月を重ねていけたらなあと思っています。
この4月から団地の役員になります。
いままで築かれてきたもの(ルールや想い)と、
これから(新しいひと、これからの未来を見据えながら)を、つないでいけるキッカケを見つけられたらなあ。
そんなふうに思っている今日この頃です。
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【団地から。プロジェクト in 高倉台】 &【 団地ラボ】とは・・・
自分で自分の暮らしをつくることの愉しさをひろげたい。を、モットーに、あるものを活かす生きかたを模索しています。オールドニュータウン&団地の未来を「いま」という時代に置きかえて、どう暮らしていけるとシアワセなのか。小さな実践と実験を繰り出し中。