4月の下旬に無事、引越しを終え、なんとか暮らしております。
「なんとか」という言葉が意味深でしょう。
というのは、本来、引越しというと、家具もまあそれなりに揃っていて
物さえ収納すれば&陳列すれば、それなりに生活はできるスタイルが、ほとんどだと思うんです。
だからこそ、私たちの仕事でも(オーダメイドで家具と額縁を作っています)
「引越し当日にテーブルを納品してください」というようなご依頼が一般的です。
しかし、今回、私たちの新生活は、「家具のない」状態でスタートしました。
(いままで使っていた家具を、なんとか使い続けているものもありますが・・・でも、これらも順次、新たに作り変えていきます)
作り手である以上に「暮らし手」として、体験・実験中!
ということで、3つのテーマを掲げて、いま、暮らしています。
① 早急に求めない
② 必要最低限で暮らしてみる
③ 全部、並べて見る
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① 早急に求めない
正直、物が出ていて不便です。だからこそ、「あー、これしまいたい」とりあえず手近な場で手に入る(通販等の)収納ケース、値段は安いから・・・と買ってしまいがちなのですが、(いままでそうでした)後々後悔するんです。
大きさがあわない。デザインが気に入らない。サイズが中途半端。などなど・・・
早急に「とりあえずの物」を作ることは可能です。(作ることが仕事だからね)
でも、それで将来的に、どうなの?
と、いま、先を見ています。
「本当に必要なもの」は、なんだ?
いま、ちょっとの不便を我慢して、「本当」に辿り着くまで、
夫婦で話し合ったり、メモしたり、図を描いたりしながら、日々、考えています。
この「箱の出たまま」の生活が、しばらく続いています。
イヤだけど、イヤだけど。がまん、がまん。
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② 必要最低限で暮らしてみる
引越しして、すぐいままでの生活はじめなくちゃ!と、次々に箱詰めした物を開封して、配置しがちです。が、ふと、思ったんです。
お皿も洋服も洗面道具や掃除用品、全て出さなくても、生活はできるんです。
旅先での生活のようなものですね。
「あ、あれがない」と、取りに行ったり探す手間はありますが
この「必要最低限のもの+α」を、おさめられる収納棚(箱)のサイズを見極めるため、
自分たちの日用品の量を、はかっています。(結婚して、おそらく初めてですね)
洗面所周りは、今まで使っていた収納ボックスに「これだけは必要!」な物だけ置いて生活しています。
鏡のある場所に、既存の鏡をリメイクした【鏡・収納ボックス】を製作予定です。
写真の手前でちょこっと見えてる棚??
ここには、日々履く靴だけを置く棚を製作予定。
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③ 全部、並べて見る
箪笥の肥やしといいますか、「なんでこんなにかさばっているんだろう?」
でも、ダンボールのふたを開けたら、あれ?たいして入ってなかった!とか
要るもの・要らないもの、とりあえず箱に入れてただけじゃないか?
を、見える化するために、
・ 全部ひとまず出す
・ 並べる
を、実行しました。
結果、私の「肥やし」となっていたものは、処分してもいいような紙媒体が大量にありました。
中を確認して、処分できるものは、処分して、だいぶ「物」は減りました。
タオルも分散して隠していたようで、集めたらダンボール2箱分。
これは処分ではなく分類わけして、使うものだけ出し、あとは収納することに。
いま、CDです。
なんとなく買ってしまったCD多々あり。
20年以上ぶりに再会する音楽もあり。懐かしい!けど、これいつも聴きたいかな?忘れてたぐらいだよね?
な、ものは、リサイクルショップへ?? もしかしたら、同じ想いの人もいるかもしれない。
【団地301】の、オープニング一発目のイベント、考えようかな???
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引越しして、すぐ快適な生活を送りたい。
それは誰もが願うことだと思うんです。
でも、ちょっと我慢することで、もっと「快適になる」は、手に入ると思っています。
そして、ここからが作り手としての正念場。
団地という限られた空間で、どんな「収納」、どんな「家具」を考えるか。
新築の「広い収納ありき」の生活スタートの反対です。
この「限られた空間」を、どう活かすか。たのしみです。
また、随時、報告いたしますー!